仕事のテンション

40数年続いたこの仕事を生業にすると決めて、まず音楽が聴ける環境を整えることから始めた。

仕事部屋にスピーカーを繋げ、一日中音楽が鳴るようにした。そこで迷うことなく有線放送を取り入れることになった。当時はクラシックからロック、ブルース、J-Wave、民族音楽、羊の数にいたるまでチャンネルは460chにも及び、ビートルズ専門chなんかもあって、ステイホームな仕事も幸いし、ずいぶんと堪能させてもらった。


それから20数年の間お世話になったが、やがてマンネリ化を感じ始め、時代の主流が音楽配信になるにつれ、自然とそちらに移行することになった。圧倒的に選択肢も広がり、今では好きな音楽を存分に鳴らすことができるようになった。普段は、あまり耳の邪魔にならないジャズ系(失礼!)が多いのだが、聴き耳を立てずに制作に励む上で良い空気が流れているように思える。


気合の入る制作モードに入れば、やっぱりこだわりの次元に突入することになるが、今日はロック系が良いか、クラシック系が良いかなどといろいろ考えたりするのも楽しい。運良くその時のテンションに合う音楽が見つけられれば、最高の時間を過ごすことができるのだ。

 

今はだいぶ落ち着いてきてはいるが、気持ちが乗っている時は昼夜を問わず、音量をあげてビートルズを聴くことが多かった。小学5年の衝撃的な出合いがあって(初体験はジョンレノンボーカルの『Rock And Roll Music』という曲だった。)、そのまま今に至っている。中でも同じ魚座のジョージの曲は大好きだ。曲によっては急激にアドレナリンが上昇するので、制作と相まってハッピーな時間を存分に味わえる。

 

これはやっぱりやめられないな!!...と思う。